英語を学ばせる前に

日本人の両親の下、日本に生まれた日本育ちの子が、世はグローバル時代!ということで、幼稚園からインタ-ナショナルスク-ルに通い始めたという話しを聞きました。小さい子ですから吸収も早く、英語の発音はネイティヴ並み。親御さん、大喜び。そんなある日、「レ~ッド」とお子さん。お母さんが、「赤、でしょ」に、「ノ~!レ~ッド!ホワイ?」。お母さん、絶句したそうです。日本にいて、日本語が・・(汗)。最近、インタ-ナショナルスク-ルに入れたは良いけど日本語が怪しくて、日本語を勉強させるための塾に入れる親御さんが増えているのだとか。

今までに、「小さいうちから英語を勉強させた方がいいんでしょうか?」という質問を何度かされたことがあります。英語の話せない私に!!(爆)ということで、主人に聞いてみました。「みんながみんなやらなくてもいいんじゃない?必要な人がやればさ」とのこと。

たとえば、私が住む地域だと、悲しいかな、やっといた方がいいです。スイスは多言語国家ですので、国内でやりとりするのに母国語だけじゃ通じない場合もあるのです。日本でいうところ、東京-大阪間でのやりとりで通じない。そうなると、英語ってなります。なもんで、普通の勤め人なら英語はできて当たり前の世界で、ドイツ語できたらモアベター。日本では語学力を問われないス-パ-のおばちゃんでも、この辺では数ヶ国語話せる店員さんなんてザラ。そんな世界です(こんな地域で育って行く息子には、相続させてあげられる土地も財産も職業もありませんし、英語が必要になってくるんだろうなーとは思うのですが...全然やらせてません)

主人は仕事で英語を使います。ここに住んで、自身も英語を使うのに、みんながみんなやる必要はない。と考える人です。でもこれには理由があるのだと思います。゛母国語がちゃんとしてれば、必要ならすぐにできるようになるし。何も小さい時から、母国語を疎かにしてまで飛びつくこともなかろうに゛みたいな。 母国語がこちらの言語で英語を勉強するのと、日本語が母国語の人が英語を勉強するのとでは、自ずと難易度が違ってきます。 主人に、英語を勉強し始めてから話せるようになるまでどのぐらい掛かった?と聞くと、「結構かかったよ。2年掛かったもんね」と。で、今ではビジネスレベル。もうね、ナメとんのか~~っ(怒)な世界。主人が凄いできるのかって?いえ、こちらではフツーです。フツー

ほらね、だから日本語からだと大変だから小さいときからやらせるのよ。日本にいるんだから、日本語はすぐでしょ?だからまずは英語なの!な~んてお言葉も聞こえてきそうですが…ちょっと待った~!と言いたいのです。たとえ習わせるにしても、心構えというか...、たとえば、もしグロ-バルダカラが習わせる根拠であるのならば、グロ-バルとは何か?答えられますでせうか。

主人はそれこそ母国語の伊語と英語しかできません。でも専門職なため、それでOK。 5ヶ国語以上話せる知人や友人もいますが、じゃあ彼らが高給取りのステ-タスが高いといわれる職種か?(こういう言い方は好きではないですけど、ここでは敢えて)といわれると、そんなことありません。結局、いくら語学ができても、専門の技術を持っていなきゃ、そこそこのお給料やポジションを得るのは難しい。いくら語学ができても、その人に根っこがあって、ちゃんと話すことを持っていなけりゃ馬鹿にされる。

日本の技術や想像力って凄いですよね。ある研究者によると、日本がこれだけのレベルにあるのは、日本語のお陰なんだとか。これ、本当だと思うのです。 でもなんだか日本では、母国語を学ばせる前にまずは英語!とか、日本人だけの会議で英語使ってる会社とか(このことを主人に話したら、「馬鹿なの?」と..返す言葉なし)、大学の授業を英語で、とか。 英語化が進んだら、たとえば、日本人のノ-ベル賞受賞者はいなくなるだろうと言う人もいます。そりゃそうだろうな、と。

色々諸々、母国語ってのは最後の最後まで捨ててはいけないものなんだろうなと思います。そんなこんななことをどう言葉を尽くして説明したらよいか私ごときには分かりませんが、昨年、九州大学の施先生が、《英語化は愚民化ー日本の国力が地に落ちる》という新書を出されたというので気になっています。こちらにいるので読めないので、施先生の動画を2、3見ました。「そうそう、そうなのよ~」と頷くことしきり。

やっぱり英語英語!日本語よりもまずは英語!と思ってる方、やっぱり英語で授業や会議っておかしいわよね?って思ってる方、だってグロ-バルなんだしーと思ってる方、とにもかくにも何かおかしいぞ~と思ってる方、よろしかったら、家事の合間にでもお聴き下さい。



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by natsu2015h | 2016-02-12 00:14 | 言葉・本 | Comments(0)