片付け

あるイベント会場で、セルフサ-ビスのお昼を食べました。食べ終わった後に、食べ終わった家族のお皿を重ねて返却し、後の人のために軽くテ-ブルをキレイにしました。そうしたら突然、「あなた、日本人でしょ?アリガトウ(御礼だけ日本語)」と隣に座っていた女性に言われました。最初、何だか分からなかったのですが、「こんなことするの、日本人だけだもの」と。ああ、と合点が行きました。ちょっと顔を上げて、周りのテ-ブルを見回してみると、食べたままのお皿やらがそのままになっています。こちらでは、こんな風景は当たり前。

初めて海外旅行へ行ったとき、一緒に行った友人に、絶対にお皿を片付けやすく重ねたりしちゃ駄目だと言われました。なぜなら、こちらの人の仕事を奪うからと。ほかにも、第三世界へ仕事へ行く友人は、家の前にわざとゴミを巻き散らかすと言っていました。仕事のない人たちに仕事を作ってあげるために。と

仕事がないから作ってあげる。そうですか、としか言いようがないのですが、本当の本当のところでは、間違っている気がしています。自分が汚した物は、基本は自分で片付ける。後の人のために、せめて自分が汚したところはキレイにする。大切なことだと思います(もちろん、場面にもよりますが、こういった心持ちが基本にあれば、上記のようなセルフサ-ビスのような場所では自分の食器は自分で片付けるぐらいはできるのでは...)。こちらでは、たとえば、仕事がないから作ってあげるという上から目線からも察せられると思いますが、掃除の仕事をする人たちを下に見る傾向があります。でも掃除って普通に心地よく過ごしたいと思えば、誰でもがしなければいけないことではないでしょうか。

保育園の先生になる学校に通う女学生と話しをしました。日本では、学校の清掃は生徒たちが毎日やるんだよと言うと、「凄い!!羨ましい!!」と。こちらでは、基本的に掃除は専門の人がして、生徒はやりません(近年、こういったことをやらせることの価値を認め、取り入れるところも出てきてはいるようです)。こういう当たり前のこと、人が生きて行く上で大切な仕事を子供の頃からやらせるのは重要なことだと思うのですけど...数年前に、日本でもこちらを見習って、掃除は業者に頼む、生徒にはさせない学校が出てきたというのを耳にしたことがあります。残念なことです。こちらで、日本では生徒が掃除をしたり、家庭科で縫い物をしたりすると言うと、日本て凄い!と羨ましがられるんですけどね。

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by natsu2015h | 2015-11-11 00:00 | 日々の雑感 | Comments(0)