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チャパティ

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チャパティを作りました。

子供と作るには最適のメニューかも。小麦粉に塩少々。オリ-ブオイルの蓋を手で上手に回しながら空けて、瓶を注意深く傾け、出来れば回しながら少~し注ぐ。粘土の感覚で捏ねてもらいながら、「耳たぶぐらいの柔らかさだよ」と水も自分で調節しながら入れてもらい、玉の形にして暫く置く。「まだぁ?」と待ちきれない息子に《待たせる》のですが、この間に待つと美味しくなるから大切な過程なんだよと、待つことが大切なことだと教えられる機会になります。そして、麺棒で生地を伸ばす作業、焼く作業。

私が子供の頃は、幼稚園に行って、遊んでお手伝いしてで普通に自分の身の回りのことはできるようになっていました。母は特に上に記したようなことを考えてはいなかったと思います。生活や社会自体が子供を訓練する場として機能していたんだと思います。

夏の終わりに、今年から小学生の利発な女の子と2、3日遊びました。好奇心旺盛で可愛らしい女の子です。でも、紙と紙の端を合わしたりと、細かい手の作業をするための基礎ができません。「気を付けなきゃ駄目だよ。ここらの幼稚園は《ただ》遊ばせておくだけだから」と友人は言います。

プレ幼稚園でボランティアとして多くの子供たちや親御さんと接したり、先生たちと話しをしたり、幼稚園見学に行ったりして色々と分かったことのひとつに、私たちが当たり前にできることって、実は全然当たり前ではないんだってこと。訓練して初めて出来るようになる。そして、私が住む地域の学校や社会では、訓練の機能を果たしていない。

こちらに住んで、息子を持ってみて、昔の日本の社会や教育のレベルがいかに高かったのかが分かります....。とはいえ、今いる状況の中でなんとかしなくてはいけないので、色々と試行錯誤です。そんな中、お手伝いや手作業、家のものを活用しての玩具など、モンテッソ-リ教育は参考になりました。でも、参考にさせてもらっといてナンですが、こんなこと、昔の日本では当たり前だったよな?と。当たり前すぎて言葉にしてなかっただけで。でもその当たり前が失われつつある中、言葉にしてあり、それを目にできることはありがたいことですけれど、ちょっと複雑な気持ちにも...なりますよ、ね?

by natsu2015h | 2015-09-28 17:30 | 子供